「夜に布団に入ってもなかなか眠れない」「夜中に目が覚めてしまい、その後眠れない」といった経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?このような頻繁な状況に直面している場合、睡眠障害の可能性が高いです。
睡眠障害には、入眠障害でなかなか眠りにつけない状態や、途中で目が覚めてしまい眠りに戻れない「途中覚醒」、予定よりも早く目が覚めてしまう「早期覚醒」などがあります。睡眠障害の原因は人それぞれで、ストレスが原因の場合もあれば、病気や痛みなどの身体的な要因が関与している場合もあります。
睡眠障害の原因が多様であるため、「睡眠障害の専門医にはどの科を受診すればいいのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。睡眠障害の診療科は「精神科または心療内科」です。精神的な症状が気になる場合は精神科を受診する方が適切ですし、ストレスなどによる身体的な症状がある場合は心療内科を受診することがおすすめです。もし精神科や心療内科への受診が少しハードルが高い場合は、まずかかりつけの内科で相談してみることも良いでしょう。
最近では「睡眠外来」を開設している病院もあります。通院可能な範囲に睡眠外来がある場合は、そこに受診することが良いでしょう。病院を受診する目安は、睡眠が2週間以上しっかりとれていない場合です。眠れないことによって日中の生活や身体の状態にも不調が現れる可能性があるため、2週間という期間にこだわらず、「つらいな」と感じたら早めの受診をおすすめします。